戯戯
通勤時の暇つぶしに西尾維新は戯言シリーズってのに手を出した。
1巻目はただなんとなく。2巻目は惰性で。
昨日購入した3巻目にしてようやっとおもしろさを感じた。
初巻は「戯言」という単語がとってつけた様に感じられたが
3巻目にしてようやっと「戯言遣い」という語り手の立ち位置が判りスッキリしたというか。
言うなれば関口巽かつ京極堂みたいなもんか。微妙にアレな例えだが。
語り手からして得体が知れない素性を秘めたまま話が進行して
ミステリーが根幹みたいだがどっちかってーとブギーポップみたいな
常人よりは怪人みたいな能力を持った輩達が跋扈する世界で
密室殺人とか出されるアンバランス。
狂言回しが「戯言遣い」で、解決した事件を「人類最強の請負人」が
更に解決したりで最後に事態が2転3転したりしなかったりする。
なんだかわけわからんが、文体と相まってかそういった事が嫌味に感じず
色々煙に巻かれたままに次が読みたくなるキャラ先行型か?