バイオショックインフィニット


終わった

恐らくハッピーエンドなんだろう

コメントし辛いというか形容しがたい作品だった
最後怒涛の展開が えー って感じというか
それもクソゲーとかつまらんとか金返せとかいう意味ではない
若干の拍子抜け感とそれを上回る驚きというか
思うにラストバトル的なものの不在も要因か



ゲーム自体はストーリー主導の探索型FPSなんだが
終わってみると思ったよりも「芸術作品」寄りの代物だった
そんな気がした


DLCで二人が前々作の海底都市ラプチャーに赴く前後編が予定されているが
本編でも最後の方にちらっと出てきたのはちょっと驚いた
この終わり方からどういう風につながるのか興味深い
ある意味どうとでもなる世界観ではあるんだがな



エンドのスタッフロールで流れる劇中歌を歌う人々のスタジオシーン
つか才気溢れる感じのイケメンと美女でアレだ
とか思ったらブッカーとエリザベスの声優/役者らしい
普通にそれ用の歌手等だと思ってた
ゴイスー



追 記 : 曲のWill the circle be unbrokenってのもテーマに沿った内容っぽい


普通のクリスチャンフォークっぽい歌詞と曲調だが
思うに円環の理から脱することは出来るのか問いかける内容と思われる。


とか思って諸々漁ってたら元々フォークソングとして存在してた件
元ネタはもうちょっと判りやすい内容であった



The Nitty Gritty Dirt Band - Will The Circle Be Unbroken


母親が死んで葬式になって悲しい
けれど何処まで行っても家族の絆が壊れることはないよね
天国でもっと良い家が待っているよ


元曲?はそんな内容をわりと陽気に歌ったクリスチャン賛歌の様だ
陽気か否かアレンジ次第だが


転じてバイオショックのそれは歌詞の内容も抽象的で暗く思える。
元曲では「Circle」という言葉を「絆」としているのに対して
ゲームのそれは「円環」であり「Unbroken?」すなわち「壊れないの?」
という問いかけは「脱することは出来るのだろうか?」という語に換わる


すなわち「この円環から脱する事は出来るのだろうか」と言う
ともすれば仏教的な祈りの様な言葉と解釈出来る


Is a better home awaiting
In the sky, in the sky?


というのも本作の舞台である空中都市コロンビアに対する内容だろうか
とか色々勘ぐれる要素も満載でとても凝った作品でした


ちなみに本作にはこれを含めいくつか現実世界の音楽がアレンジされ出てくるが
それらはゲーム世界内の音楽家が他次元からの音楽が聞こえる様になり
インスピレーションを受けて送り出したものという設定であり
言うなれば「Back to the Future」での「Johnny B goode」的な代物か


なお元曲はわりと有名らしく日本語版もあったり



再追記:
どうやら「Will the Circle Be Unbroken?」という1907年製の歌を基に
作られたのが1935年の「Can the Circle Be Unbroken (By and By)」
ということらしく、母親とか葬式とかお話があるのが後者


「Will the circle be unbroken」って円環云々だけではなく
元の言葉通り「(家族の)絆は壊れる事無いよね?」って
ある種エリザベスもしくはブッカーの贖罪か悔後の言葉なのかもしれん
もしくはそういったもの全て孕んだ内容なのかもとか思った次第


うーむ